任期満了に伴う3市町議会議員選挙は9日、投票を迎える。石垣市と与那国町は即日開票、竹富町は10日の翌日開票となる。このうち竹富町議選は定数12に対して15人、定数が4増の10に拡大する与那国町議選には12人が立候補している。選挙戦終盤に入った島々では、候補者らが街頭演説を中心に政策を訴えるなど支持拡大に奔走している。大勢判明は与那国町が9日午後9時30分ごろ、竹富町は10日午後3時ごろになる見通しだ。
【竹富町】 10日開票
■選挙後の勢力図注目 浮動票取り込みに全力
西大舛町政になって初の町議選には定数12に対して現職9人、新人6人が立候補している。与党系6人、野党系3人、中立系6人となっており、改選後の勢力図の変化が焦点。終盤を迎えて西表、波照間、黒島では移住者や若者、女性など浮動票の取り込みに力を注いでいる。
町役場移転をめぐる本庁舎、石垣支所の建設順で候補者の意見は割れているが、半数以上が石垣支所建設を優先する。
西表、波照間、黒島の3島で混戦を極めており、「最低でも160票」を合言葉に選挙戦最終日まで支持を訴え続けていく。
町選管によると、3日現在の有権者数は3504人(男1827人、女1677人)。
7日までの期日前投票者数は350人。
竹富町議選の投票は、町内8カ所の投票所で午前7時から午後8時まで行われる。開票は10日午後1時半から町役場2階会ホールで始まる。
【与那国】 即日開票
■過半数獲得が最大焦点 与野党陣営、切り崩し図る
議会の過半数獲得が最大の焦点。現職6人、前職1人、新人5人が立候補しており、告示から各候補者は外間守吉町長の支持、不支持の姿勢を有権者へ打ち出しながら独自政策で支持拡大を展開している。
町長支持の保守系6人は、合同演説などで自衛隊や町外教諭の票の取り込みに加え、革新票の切り崩しにも動いている。
反外間を掲げる野党系6人も基礎票を固めながら保守票の切り崩しを図り、一部で連携しながら浮動票の獲得に注力。
各陣営とも当確ラインを90~100票と予想する。
投票は9日午前7時から午後7時まで町内3カ所で行われ、午後8時から町構造改善センターで開票が行われる。
期日前投票は7日までに228人だった。
3日現在の有権者数は男774人(前回574人)、女593人(同544人)の1367人(同1118人)。