9月30日の県知事選と同時に行われる石垣市区(欠員1)の県議補選(21日告示)で、農業生産法人有限会社会長の金城利憲氏(63)=白保=が7日までに、県政与党の立場から出馬する意向を固めた。10日に市内で会見し、正式表明する。
石垣市区では、市議会議長の知念辰憲氏の出馬断念で無投票の可能性もあったが、すでに出馬を表明している会社代表で自民公認の大浜一郎氏(56)=石垣=と金城氏との争いが確定する見通しだ。
金城氏は取材に「離島の輸送コスト、燃料費を本島並みに平準化し、離島の不利性を解消したい。農業が衰退しており、地産地消を活性化させ、島外出荷もできる仕組みをつくりたい」と語った。
米軍普天間飛行場の辺野古移設、平得大俣への陸上自衛隊配備については「どちらも必要ない」との立場を示し、陸自配備については「経済交流が活発化しており、軍隊の時代ではない。中国人観光客が来なくなっており、機会の損失につながっている」と述べた。
県議補選で大浜氏は、知事選立候補予定者の前宜野湾市長・佐喜真淳氏(54)=自民、公明・維新推薦=とセット戦を展開する。
金城氏は、「オール沖縄」勢力が推す衆院議員の玉城デニー氏(58)とともに選挙戦を展開したい考えを示した。今後、玉城氏側と調整する。