知事選とともに9月に前倒しで実施される見通しの県議補選石垣市区(欠員1)で、自民党石垣市支部(石垣亨支部長)は11日、市議と市議推薦委員で組織する評議委員会を大浜信泉記念館で開き、候補者選考委員会(東田盛正委員長)から答申のあった会社代表の大浜一郎氏(56)=字石垣=を自民公認として申請することを正式決定した。
石垣支部長は「支部挙げてしっかり支える。大浜氏には豊かな郷土づくりにまい進してもらいたい」と期待。大浜氏と調整し、今週中の出馬表明を目指す。
一方、出馬に意欲をみせている市議会議長の知念辰憲氏(63)=新川=は取材に「私の意思は変わらない。出馬に向け、あらゆる手段、方法を模索していきたい」と述べた。
ただ、出馬を決断、表明する時期については「いろんな状況が出てくると思うので、いつまでにとは言えない」と明言を避けた。
これについて知念氏周辺には「知念氏は保守同士の1対1の選挙なら必ず出ると思うが、保守分裂が確定的になれば、第3の候補者が出る可能性があるので、革新側の動きを懸念しているのではないか」との見方が出ている。
革新支持層には「県知事選で票を上積みするためにも、残任の2年という限定付きで候補者を擁立できないか」などの声があるため、「こうした動きも見極めた上で表明の時期を模索するだろう」との見通しを示した。
評議委では、出席した15人のうち14人の賛成で大浜氏の公認申請を決定。反対した委員は取材に「大浜氏は出る意思はないと発言しており、彼の政治信条や政治スタンスがよく分からない。評議委員会に本人を呼んで直接確認したかった」と不満をあらわにした。