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告示まで1カ月 3市町議選

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3市町議員立候補予定者

 3市町議会議員選挙は9月の告示まで残り約1カ月となり、現段階で計52人が出馬の意向を固めている。市議選(定数22)は同2日告示、同9日投開票。竹富町(定数12)と与那国町(定数10)は同4日告示で、竹富町は9日の投票、10日の開票、与那国町は9日の投開票となってる。告示翌日から期日前投票が始まるため、各予定候補者はこの1カ月の前哨戦を重視、支持を拡大して選挙戦に突入する考えだ。

 

 ■石垣市議選 陸自配備が争点/現段階で27人

 市議選では、中山義隆市長が受け入れを表明した陸自配備計画の是非が大きな争点。与野党の現勢力は11人と同数となっており、改選後にどう変化するかが焦点となる。

 現段階までに出馬の意思を固めたのは現職15、新人9、元職3の計27人。

 現職では、中山市長への職務強要事件で無罪を訴えて公判中の今村、伊良皆両氏が流動的。取材に対し「出馬するかどうか調整している」「今週中に後援会の幹部会を開き、出馬するかどうかの最終的な決断をする」とそれぞれ話した。

 両氏が出馬を見送った場合、野党系の現職勇退組は福島英光氏、﨑枝純夫氏、小底嗣洋氏を加え5人となる。与党系は知念辰憲氏、大石行英氏の2人。

 中山市長に対するスタンスは与党系16人、野党系11人。ただ、与党系には「是々非々」「中立」と一定の距離を保つ考えを示す予定候補者もいる。

 3月の市長選で砂川利勝氏の選対本部長を務めた箕底氏は選挙以降、保守系野党だったが、市長選で現職を推薦した日本維新の会沖縄県総支部から砂川佳之氏とともに推薦決定を受けているため、与党的立場になるとみられる。

 市長選に伴い市議を辞職した革新系の宮良操氏(62)は、地盤の白保地区から後継を擁立しようと最終調整に入っている。不発に終わった場合は後援会に委ねる考えを示しており、再登場する可能性も。

 このほか、唯一の党公認だった現職の﨑枝氏の不出馬に伴い、社大党八重山支部に新人擁立の動きがあるが、具体化には至っていない。

 

 ■竹富町議選 無投票の可能性も/12人が出馬の意向

 竹富町議選は現職9、新人3の計12人が出馬の意向を固めている。無投票の可能性も出てきたことから、関係者からは「無投票だけは避けたい」との声が出ており、候補者擁立の動きが加速しそうだ。

 新人では、元町職員の前石野裕和氏(59)=波照間=、自営業の山下義雄氏(40)=西表干立=が1日までに出馬への態度を明示。

 勇退を表明していた現職の渡久山康秀氏(70)=西表中野=は後継者との調整がつかず勇退を撤回、3期目を目指す。

 このほか、西表西部で元教頭の60代男性、黒島で60代女性の名前も挙がっているが、「検討中」としている。

 西大舛髙旬町長に対しては与党系7人、中立2人、野党系3人となっているが、町議選は島の代表を選ぶ傾向が強いため、「是々非々」の立場を重視する。

 

 ■与那国町議選 勢力図変化が焦点/13人が出馬予定

 今町議選から議員定数が6から10に拡大する。これまで与野党ともに人選が難航して無投票の可能性が高まっていたが、新人で新たに農業・杉本英貴氏(57)=祖納=、自営業の喜久山和弘氏(58)=祖納=、会社員の鈴木修氏(51)=祖納=が名乗りを上げており、与党6、野党7の計13人の予定候補者で固まりそうだ。

 最大の焦点は与野党勢力図の変化。外間守吉町長は、集大成と位置づける4期目で公約を強く進めたいが、少数与党のため議会対策に苦慮。与党2に対して野党4となっており、議長を出しても野党側が3対2で過半数を占めている。

 島内では与野党双方が過半数の獲得に向け、現職6人、元職1人、新人6人が、外間守吉町長の支持・不支持を巡って水面下で後援会との調整に奔走。告示まで激しい前哨戦を繰り広げる。

 2016年3月の陸自沿岸監視部隊の配備後初の町議選となっており、約200票と言われる「自衛隊票」の行方も注目される。

 町長選落選以降、町議復活の望む声が多く、陸自配備を中心となって推進した前職の糸数健一氏(64)=祖納=が態度を明確にしていない中、激しい集票合戦が繰り広げられそうだ。


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