8月1日は「観光の日」。郡内の空、離島航路の玄関口では、3市町の観光協会関係者らが、パイナップルや黒糖、クバの葉餅など、各地の特産品を来島した観光客らに提供し、島をPRした▼昨年、石垣市の観光は入域観光客が過去最高の138万6000人、観光消費額は850億円余と絶好調。ことしも5月末時点、入域で前年比約3万6000人(6・9%)、消費で25億円(7・5%)増と、好調そのものだ▼夏休みに入り、8月は夏場観光のトップシーズン。ことしは格安航空会社のバニラエアの成田、那覇路線への就航で、例年以上に若年層の観光入域が期待できる▼さらに都会が40度近い猛暑に苦しむ中、温度が34、5度までしか上がらない八重山は、これまでの冬場の「避寒観光地」から夏場の「避暑地」として、人気が高まるやもしれない▼好調な観光のあおりを受け少々困るのが地元の人々の航空機利用。曜日や時間によっては空席が少なく、急な利用では便が選べない場合が。筆者も平日なのに那覇便が混みあい、航空チケットの確保に四苦八苦した経験も▼右肩上がりの観光入域がどこまで伸びるのか、どこで頭打ちになるのか、現状では見通しがつかない。いつの日か「乗りたいときに乗れない飛行機」とならない事を祈るばかりだ。(下野宏一)
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