【与那国】廃止されたごみ焼却施設に変わる新たな施設整備に着手している与那国町は、廃プラスチック類や漂着ごみなどの焼却に対応した新ごみ焼却施設を本年度中に着工し、2021年4月の供用開始を目指して動きだした。
新施設は与那国空港南側にある町一般廃棄物最終処分場に隣接する町有地約7000平方㍍に1炉(850~950度)を備えた施設。処理能力は一日8時間で5㌧の焼却処理が可能。
町は昨年度までに一部造成工事に伴う実施設計を終え、本年度は、発注時に性能を明示する「性能発注方式」で一括して行う作業に入った。総事業費は約29億円、防衛施設周辺対策事業で国が9割負担する。
町内で排出される焼却ごみは最終処分場に埋設していることから、処分場容量が残り約30%に迫っている。町は処分場のごみを掘り起こして、一日に30%分合わせながら新施設で焼却処理させ、27年まで延命化させる考え。
同課は昨年度の焼却ごみ量を614㌧、陸上自衛隊駐屯地から約50㌧と試算している。