石垣市立図書館(桃原直館長)は、ふるさと納税で入った2018年度市まちづくり支援基金(300万円)を活用し、修理できない本を中心に児童書約2000冊の買い替えを進めており、25日から同館児童室で、買い替えた本を展示している。本年度内に完了する。
買い替え対象は、1991年の開館当初から同館で愛読されているロングセラーなど、貸出回転率が高く劣化が著しい本を中心に選定した。
同館児童室担当の真地さやかさん(34)は「2018年の同館の年間購入費は490万円。毎年一般予算は新規本の購入に充てるため、児童書の買い替えまで手が回らない。300万円かけて絵本の買い替えができるのはありがたい」と話した。
夏休みに読む絵本を借りるため26日に、娘の美琉有(みりあ)ちゃん(5)と同コーナーに立ち寄った古謝愛さん(43)=登野城=は「人気作品は背表紙がちょっと切れてる本なども時々あったので、買い替えで安心して借りることができる」と話した。
八重山商工高校商業科情報ビジネスコース2年生の大城莉緒さん(16)、市原芽夢さん(17)、喜舎場鈴乃さん(16)は、職場体験の一環として、同展示の飾り付けを担当した。大城さんは「私たちが昔読んでいた絵本も新品になり、今の子どもたちに読み継がれてほしい」と話した。