白保公民館(迎里和八館長)主催の2018年度白保村豊年祭が22日、飾場(カツァリバ)御嶽(嘉手苅御嶽)前で行われた。旗頭、イルク太鼓のほか恒例の「稲の一生」を奉納、豊年・豊作に感謝し、来夏世の五穀豊穣(ほうじょう)を願った。
奉納行列では、昨年からミルクを引き継いでいる第15代の前盛善昭家の3世代夫妻と親族らが弥勒加那志の列をつくり、神司が厳かに迎え入れた。弥勒加那志の来訪に住民が白保村の繁栄を祈願した。
この後、老人クラブ、婦人会、白保小学校鼓笛隊と住民総出の奉納が繰り広げられた。
「稲の一生」は、白保部落会第16代会長の豊里友美さん、総務部長の米盛加那さんの時代に住民全員が参加できるようにと考案、披露されてから71年目。雑草の除去、種まき、稲植え、田草取り、稲刈り、脱穀、もみ俵運搬、米俵奉納、害虫駆除まで一連の作業を五つの実行組合がユーモアを交えて再現、会場を沸かせた。
ビギリ(兄弟神)からブナリ(姉妹神)に五穀の種子を献上した後、大綱引きを行い、締めくくった。
迎里館長はあいさつで「7月5、6日の県学校農業クラブ連盟大会では、愛郷愛土の八重山農林高校が3部門で最優秀賞、2部門で優秀賞に輝き、わが白保村の学生も大活躍し、頼もしい限り」とたたえた。