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与那国でナスミバエ確認 八重山郡内で初めて

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幼虫がナス科野菜を食害するナスミバエ(県提供)

 トウガラシやピーマン、ナス、トマトなどナス科植物の果実に寄生する害虫ナスミバエが、県の2018年度寄主果実調査で与那国島で確認された。八重山では初めて。ナスミバエは、移動規制対象害虫のミカンコミバエなどとは異なり、急激にまん延して大きな農業被害をもたらすことはなく、通常の防除でほとんど被害はないと判断されているため、県は農家らに対し防除対策の徹底を求めている。石垣市、竹富町は未発生地域となっており、県はまん延防止を図るため、生果実を島外に持ち出さないよう移動の自粛を呼び掛けている。

 県によると、ナスミバエは2010年12月、沖縄本島で発生が初確認されて以降、13年度から発生地域が拡大する傾向にある。17年度は宮古地域で見つかっており、石垣市、竹富町、南北大東島を除く地域で発生している。

 与那国島では寄生果実調査でことし5月28日に初めて確認、6月14日に追加調査を行ったところ、再度確認された。

 このため県は、生産農家らに防除対策徹底を指導するほか、県民にはチラシ配布やホームーページ上で広く周知していく考え。

 防除対策として▽施設では防虫ネットや出入り口の二重カーテン、露地では防虫ネットの被覆や果実の袋がけなどで、侵入や寄生を防ぐ▽寄生の疑いのある果実や残さはビニール袋に入れ、密閉して廃棄処分する▽周辺にあるテリミノイヌホオズキや野良トマトなどの野生寄生を除去する▽収穫や出荷の際の選別を入念に行い、寄生の疑いのある果実は除去し処分する|よう求めている。

 ナスミバエは東南アジア、台湾、ハワイなどに広く生息する害虫。幼虫(ウジ)がナス科野菜の果実を食害する。成虫は体長約6㍉で、一見すると蜂に似ているが、人に危害を与えることはない。翅の先端に黒点があり、腹部全体が茶色を帯びているという特徴がある。


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