JAおきなわ八重山地区営農振興センターマンゴー生産部会(友利和博部会長、15人)は14日、ファーマーズマーケットゆらてぃく市場でマンゴーフェアを始めた。15日の「マンゴーの日」をはさんで16日まで。発足5年目。昨年までは磯辺集荷場で共同選別品の出荷式のみを行ってきたが、生産体制が強化され、出荷量が前年の4㌧から8㌧に倍増する見通しとなっていることから、ことし初めてフェアの開催が可能となった。
JAは、2013年度から15年度にかけ、国の特定地域経営支援対策事業を導入し、台風に強い強化型ハウスを245㌶で整備した。部会は14年5月に6人で発足。15年から収穫を開始、前期から本格的な収穫を行っている。
今期は6月20日から収穫が始まり、去る10日に襲来した台風8号の影響が懸念されたが、部会によると、二重ネットで対応したため、被害はほとんどないという。
フェアのセレモニーで友利部会長は「南国、石垣島の太陽をさんさんと浴び、甘くて濃厚な完熟マンゴーができた。部会は技術向上に努めており、部会員全員がエコファーマーの認定者。有機堆肥を使った土づくり、減農薬と減化学肥料に取り組んでおり、安心安全なマンゴーを提供できる」と自信をのぞかせた。
石垣信治センター長も「現在は生産者も増えて増産が進み、島の特産物として定着している。来週には収穫のピークを迎える見込み。今期は、開花時の低温期間が長かったため、収穫量は減る予想だが、栽培管理を徹底した生産者の努力で品質は良く、おいしく育っている」とPRした。
フェアでは試食も実施、観光客らは「甘い」と目を丸くし、部会員のアドバイスを受けながら品定めしていた。
観光で訪れた西山知里さん(27)=大阪市=は「大阪で売られているマンゴーを食べたが、固くて酸っぱいイメージだった。石垣島のマンゴーは甘くてみずみずしい。きょう帰るのでお土産にしたい」と満足そう。