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石垣市立図書館 利用促進で初の試み

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延長時間に本を借りる親子=13日夜、市立図書館

 来館する機会の少ない市民に利用を促そうと石垣市立図書館(桃原直館長)は13日、開館時間を2時間延長する「ナイトライブラリー」を初めて開いた。通常の貸し出しや返却、学習室の利用のほか、閲覧室中央スペースで映画の上映も行った。来館者から「とてもいい取り組み。継続してほしい」など喜ばれる一方、周知不足で来館者数は少なかった。同館では、今後の開催も含め、より多くの市民の利用につながる行事などを企画していきたい考えだ。

 同館は、初の試みで受け入れ態勢に懸念があるとして、フェイスブックやホームページ(HP)、同館だより「南風(ぱいかじ)」、八重山のイベントなど情報を紹介するサイト「やいまタイム」など一部に周知を限定。

 その影響からか通常の閉館時刻の午後7時から同8時までの来館者はわずか3人程度にとどまった。同館によると、映画を鑑賞したのは約20人。上映終了後は鑑賞者を対象にアンケートを実施した。

 「南風」を見て午後7時すぎに娘と一緒に訪れたという40代の女性は「仕事が終わって子どもを迎える親にとってはこの時間帯に開いていると便利。一緒にゆっくり本を選んだり、映画を見たりできるので助かる」と歓迎。

 消しゴムハンコを作るのが趣味で作業をしに来たという福田真理子さん(34)=新栄町=は「仕事が5時までで、ご飯を食べて来ると、すぐ閉館時間になるので、延長はありがたい。映画館もなく、涼しい環境で見られるのはいい」と感想。

 延長時間に学習室を利用していた30代の男性は「映画の音はあまり気にならなかったし、上映はいいこと。もう少し勉強したいと思うこともあるので、延長も助かる」と定期的な開催を要望した。

 仕事で来島し、偶然来館したという狩谷卓郎さん(49)=さいたま市=は「関東では仕事が終わった後に来られるように開館時間を延ばしている美術館がある。石垣島は日が長いので、島の人はより助かるのではないか。映画上映も手づくりのミニシアターのような雰囲気でよかった」と語った。

 桃原館長は「終了後の反省会では、職員から年度内にもう一度やりたいという声があった。貸し出しや返却、映画の上映を一緒にすることで中途半端になってしまった感じもある。アンケート結果を参考にしながら、今後も開催するかを含めて検討していきたい」と述べた。


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