2006年1月12日から石垣市消防団長を務めていた新垣能一(よしかず)(70)氏=新栄町=が6月30日付で退任、狩俣武市氏(55)=川平=が1日付で就任した。両氏への辞令交付式が3日、市長室で行われ、新垣氏は「今後も市民の安心安全を」と狩俣氏に託した。
新垣氏の団員歴は33年5カ月。「於茂登岳で遭難があり、山頂で動けなくなった遭難者を消防職員とともに担架で下山させたことが一番の思い出」と振り返り、「33年間はあっという間だった。団員の率先した協力で団長を押し上げてくれた。心から感謝したい」と述べた。
狩俣氏は、1991年に団員となり、2012年6月から第9分団長。今後は、団員計78人を指揮する。「近年は異常気象。予防活動に取り組むほか、災害時の被害を最小限に食い止めるために団員とともに精いっぱい活動したい」と決意を語った。
中山義隆市長は「消防団をしっかりと育て上げ、石垣市の安心安全に大きな役割を果たしてくれた。これからは後進の指導に尽力を」と新垣氏の労をねぎらい、「防災に力を発揮し、新団長のカラーを出してもらいたい」と狩俣氏に期待した。