2018年度「さとうきびの日」「土壌保全の日」の関連行事として宮古島市上野地区さとうきび生産組合長の川満長英氏(73)らを講師に「講演会」(八重山地区さとうきび生産振興協議会など3団体主催)が6月30日午後、大浜公民館で開かれ、郡内のサトウキビ農家など200人余りが参加した。
宮古島随一のサトウキビの収量を誇る川満氏は、自身で育てた緑肥(下大豆)を土に鋤(す)き込んでいる。このため土が肥え、客土なしで耕土が100㌢まで高くなっているという。
川満氏は、栽培のポイントを、▽土づくり▽積極的な灌(かん)水▽基本技術の徹底|とし、「特に梅雨明け直後は積極的に灌水を。品質向上や害虫防除など、面倒がらず手間をかけることが大事。畑に出て自分の目で見て回ること」と語った。
農家の高齢化にも触れ「サトウキビは宮古島、沖縄の宝。新規就農がしやすい環境が必要。サトウキビ一筋でやってきた。これからも頑張っていきたい」と担い手の育成に力を込めた。
この日はサトウキビの基本栽培管理や赤土流出防止に関する講演も行われ、会場の参加者からは積極的に質問が出た。