次世代を担う子どもたちに平和の尊さを考えてもらう機会にしようと石垣市が毎年行っている「平和を考える」絵画・作文コンテストの表彰式が15日午後、市役所で行われ、各部門の入賞者13人が中山義隆市長から表彰状を受けた。
絵画部門の上位2人は広島(8月4~7日)、作文の上位2人は長崎(8月7~10日)に平和大使として派遣される。
小学生5、6年生対象の絵画には91点、中高生対象の作文には31点の応募があった。入賞作品は23日に慰霊の日にバンナ公園管理棟で展示される。
中学の作文部門で最優秀を受賞した赤池寛太郎君(白保中3年)は「自分たちが感じている普通が、世界の普通になれば幸せになれると思う。広島ではいろんな人と交流して、自分たちが大人になった時に生かせるようしっかり学びたい」と話した。
絵画で最優秀賞の洲鎌奈々子さん(名蔵小6年)は「7時間かけて描いた。肌の色が違っても、手を取り合って平和に暮らせるように思いを込めた。長崎ではどうやったら、平和ができるのか学んできたい」と述べた。
中山市長は「作文や絵を作る際にいろいろと勉強し、平和について考えるいい機会になったと思う。平和大使の皆さんは向こうで学んだ事を持ち帰って石垣でも広めてほしい」と期待を込めた。
入賞者は次の通り。
【絵画】
▽最優秀賞=洲鎌奈々子(名蔵小6年)▽優秀賞=黒島麻央(宮良小5年)▽佳作=普天間芽生(平真小5年)、大城愛夏(宮良小5年)、仲道晴香(同)
【作文・中学生】
▽最優秀賞=赤池寛太郎(白保中3年)▽優秀賞=水川滉大(富野中3年)▽佳作=三島あかり(白保中1年)、比嘉麻美(富野中2年)、世持結生(白保中2年)
【作文・高校生】
▽最優秀賞=該当なし▽優秀賞=古澤琉希叶(八重高1年)▽佳作=坪田琉花(八重農3年)、石垣綾子(同)