石垣市が任用した地域おこし協力隊の業務報告会が4日午後、市役所で行われた。協力隊1期生の吉田礼さん(28)=神奈川県出身=、渡邊義弘(43)=大阪府出身=、2期生の青木省悟さん(37)=神奈川県出身=、西川立子(43)=同=の4人は、それぞれ分野で地域の魅力を活性化につなげる取り組みを報告した。
吉田さんは、NPO法人夏花で商品開発や白保日曜市の運営を担い、小中学校の環境学習やツアーのサポートも行っている。
渡邊さんは第1次産業関連の企画を展開し、情報を発信。八重山農林高校の生徒とタイアップした有害鳥獣を使ったジビエ料理開発や、若者の水産物消費促進に向けた「石垣島モデル」の提案をしてきた。
青木さんは、北部農村集落の活性化に向け、空き家バンクや移住体験モニターツアーの実施、福祉・観光・農業などの発展に力を注ぐ。メディア芸術祭石垣島展伊原間会場の運営も担当し、ネットで情報を発信。地域と行政をつなげるパイプ役を担っている。
西川さんは市観光交流協会に籍を置き、観光案内パンフレットの外国語翻訳や島の魅力を発信するツアーを企画する。
このうち、情報発信を「島内外への懸け橋」という渡邊さんは「島の魅力を分かりやすく発信したい」と強調した。西川さんは心掛けていることについて「島の人に対して無理やり自分の考えを押し付けないようにしている」と話した。
市は2016年9月に同協力隊制度を導入。隊員は現在5人。本年度は公営塾のスタッフとして計3人の任用を予定している。