児童が野菜や花の生産から販売までを行う「プロジェクトK」で、川原小学校(仲皿涼子校長、児童18人)の嵩原旭君(6年)と畠山愛深(まなみ)さん(4年)が4日午後、地域の商店「とろぴかるはうす」にゴーヤを18袋納品した。
同プロジェクトは2016年度から行っており、ことしで3年目。ゴーヤは4月下旬に植え付けて5月下旬に収穫したもので、この日が本年度初の納品。
本年度も前期と後期に分けて生産と販売活動を行うほか、JAファーマーズマーケットゆらてぃく市場で花や野菜を販売する「川原マーケット」を2回開く予定。第1回は7月10日午前9時40分から。収益の用途は具体的には決まっていないが、困っている人たちに役立てることを目指している。
児童は▽社長・副社長▽営業課▽デザイン課▽会計課▽アルバイト—の五つに分かれ、それぞれの役割を担っており、社長の嵩原君は「1年目はデザイン課、2年目は会計課をした経験を生かし、声かけなどをしてみんなをリードしながら、頑張っていきたい」と意欲。営業課の畠山さんは「川原マーケットでお客さんにたくさん買っていただけるようにチラシ作りなどに特に力を入れたい」と語った。
同校の磯川祐樹教諭(32)は「作物を育てる楽しさや喜び、苦労を感じながら、販売体験を通して農業活動の魅力に気づいてもらえたら」と期待している。
同プロジェクトでは、同校卒業生の農家から野菜づくりの指導や堆肥の提供などを受けている。