「のばそうよ 健康寿命 歯みがきで」を標語に4日から始まる「歯と口の健康週間」(~10日)にちなみ、第41回デンタルフェア(主催:八重山地区歯科医師会、石垣市)が2日、石垣市健康福祉センターで開かれ、「よい歯」の優秀者表彰と市長賞52人、80歳以上で20本以上歯を保つ「8020」5人、家族でよい歯コンクール1組2人の計59人が表彰を受けた。午後は歯科検診やフッ素塗布などのコーナーが設けられ、多くの家族連れが歯と口の健康の大切さを再確認した。
同歯科医師会の砂川和徳会長は表彰式で「口内の乾燥による不衛生が誤嚥(ごえん)性肺炎につながるなど、歯と口の健康は体の健康にも直結する」と、口内ケアの重要性を強調した。
このほか、漢那政弘副市長(中山義隆市長代理)、県八重山保健所の国吉秀樹所長があいさつした。
午後の部に家族4人で初めて参加した尾上真五さん(38)=平得=は「家庭内でも子どもへの仕上げ磨きに気をつけている。イベントがあると意識づけになるのでありがたい」と話した。
■三つ子そろって市長賞 砂川尚人君、友姫さん、隼人君
第41回デンタルフェアで、三つ子の砂川尚人君(八重山特別支援学校高等部3年)、友姫(ゆき)さん(同)、隼人君(八重山農林高校3年)が、3人そろって市長賞を受けた。
隼人君と尚人君は初の受賞で、友姫さんは中学校以来2度目の受賞。3人は「3人そろって受賞できると思ってなかった。とてもうれしい」と驚き、声を合わせた。
3人とも特別なことはしていないが、食後は必ず歯磨きを心がけているという。尚人君は「これからも歯磨きを継続したい」と意気込みを語った。
母親のゆかりさん(48)は「小さい頃はこっちが気をつけてあげていたが、大きくなってからは自己管理できるよう、歯磨きを習慣づけた。今後も今以上に自分たちで頑張ってほしい」と期待した。
■大城さん親子表彰 家族でよい歯
定期的に歯科医に受診するなど歯と口の健康に関心の高い家族を表彰する「家族でよい歯コンクール」(八重山保健所主催)で、石垣市大浜の大城由理さん(32)と悠真(はるま)君(5)が選ばれた。
幼い頃に虫歯で苦しんだという由理さんは、朝食後と夕食後は仕上げ磨き、土日は糸ようじで口内の掃除を子どもたちにしてあげているという。「子どもには虫歯になってほしくない。高校生になるまで虫歯ゼロを保ってあげたい」と目標を語った。
悠真君は「歯磨きは好き。毎日やってる」と笑顔を見せた。