石垣市観光交流協会(高嶺良晴会長、会員335社)は21日夕、市内ホテルで2018年度第55回通常総会を開き、任期満了に伴う役員改選で八重山観光フェリー㈱代表取締役社長の大松宏昭氏(64)を選任した。ことしで新空港開港から5年が経過し、観光産業の拡大に対して観光消費額が地域で循環していないという現状に、2期8年務めた高嶺会長は「必要以上に消費額が島外に流出して景況感がない。観光が好調な今だからこそ多くの課題に視点を変えて取り組んでほしい」と後任に託した。
本年度は沖縄観光コンベンションビューローと連携した誘客プロモーションや美ら星マイスターガイド育成講座、友好都市との交流事業などを展開する。
経常収益は、2017年度の5906万円に対し、収益事業の縮小などで1333万円減の4573万を見込む。組織の自主財源の確保策として引き続き空港の観光案内やコインロッカー管理運営、ホームページのバナー広告収入などを軸に進める。
総会終了後、大松氏は「ことしの観光客の予測値は141万人だが、量にこだわらず質への転換を図りたい。団体旅行が重なった時期に対応が不安定な二次交通問題を解消させたい」と意気込み、先月末から不在となっている事務局長の登用には「真っ先に選任して組織機能を整えたい」と述べた。
会長以外の役員は次の皆さん。任期は2年(敬称略)
▽副会長=浦崎肇、親盛一功、高橋秀明、請盛真実▽理事=赤城陽子、安谷屋正和、新賢次、石垣憲良、上地健太、我那覇宗広、佐藤智博、島仲乱、下地寛正、砂川幹雄、園田真、高嶺豪、渡嘉敷一史、豊見本友美、仲大底まゆみ、西島本舞、根原工、平安名浩文、松原栄松、松原一代、本村和也、山田昌宏、米盛載也▽監事=石田正夫、真栄田義世