自転車利用者が多い管内の自転車事故や盗難を防止するため、八重山署(与那嶺一文署長)は16日から、帰宅時間帯に石垣市内で自転車パトロールを始め、署員が自転車で市内を巡回し、自転車利用者へ交通マナーや盗難対策などを指導している。31日まで。
16日夕、同署駐車場で出発式が行われ、8人の指導員がパトロールに出発。署周辺の交差点などで、一時停止の順守などを指導した。
2017年、市内では自転車利用者が自動車と衝突し死亡する事故や、重傷を負う事故が起きている。小学生が自転車で車と接触する事故も複数件発生しており、重大事故につながる可能性がある。ことしは2月にタクシーと衝突した自転車利用者が右腓骨を骨折する事故が起きた。
同署によると、管内で17年に発生した自転車関連人身事故は19件(前年比8件増)で、人身事故全体の約2割を占める。交差点で約8割起こっている。
ことしの管内の自転車盗被害は4月末時点で15件発生、過去5年の同期比で2番目に多い。被害に遭った自転車のうち7割が無施錠であり、ツーロック等の防犯徹底が求められる。
出発式で与那嶺署長は「通学路や公園など、自転車事故や盗難が懸念される場所を重点に細やかな警戒活動、街頭指導をしていく」、新垣能一八重山地区交通安全協会長は「子どもたちに、自転車は左側通行だと教え、ジグザグ運転を注意しなければいけない」とそれぞれあいさつした。