「母の日」の13日、各地で母親に感謝するイベントがあり、石垣市民会館大ホールでは、郷土芸能の夕べ「母の日特別公演」(郷土芸能の夕べ運営委員会主催)が開かれた。13舞踊研究所から約100人の踊り手が出演し、八重山舞踊や琉球舞踊を披露。会場に詰めかけた「お母さん」たちを楽しませた。
幕開けは、光扇会大浜治子八重山民俗舞踊研究所による「鷲ぬ鳥節」。第1部は、「真南風乙節・とーすぃ」(八重山舞踊勤王流祥吉千代乃会宮城千代舞踊研究所)、「貫花」(玉城流翔節弘子乃会平田弘子琉舞道場)など7演目。第2部で「つんだら節」(秀風会本盛秀八重山民俗舞踊研究所)、「しびらおーざ」(正調正風会赤山正子八重山民俗舞踊練場)など8演目で観客を魅了した。フィナーレには出演者全員が登場、モーヤーで華やかに公演を締めくくった。
娘にチケットをプレゼントされ来場した仲間貞子さん(89)は「毎年公演を楽しみにしている。各研究所の特徴が出ていておもしろい」と満足そうな表情を見せた。
妹と訪れた新城敏子さん(87)は「まへーらつが素晴らしかった。お母さん方も出演していて元気をもらった」と感想を話した。
同公演は毎年、母の日にちなみ開催。各舞踊研究所や地謡が一堂に会するため、この日を待ちわびる舞踊ファンも多い。