5月10日は語呂合わせで「黒糖の日」。黒糖製造の3工場がある竹富町は9日、西表・小浜・波照間の各工場で製造されたばかりの黒糖を消費者へPRした。西大舛髙旬町長は「ことしも品質の良い黒糖がそれぞれの工場でつくられた。各島のミネラル豊富な黒糖を味わってほしい」と消費拡大を呼び掛けた。
竹富町役場の町長室には、10年以上前から町内3工場の黒糖が茶菓子として出され、来客をもてなしている。
今期、各工場の製品は「ここ数年で一番の品質」(西表)、「甘さや苦み、塩気などが控えめでさっぱりとした味わい」(小浜)、「原料の鮮度を生かし製品の味を深めている」(波照間)—などが特徴で、異なる食感や風味を楽しむことができる。
八重山地区糖業技術研究会や町などが主催する黒糖の日にちなんだイベントは、15日午前11時半から西表島仲間港で黒糖づくり・黒糖の日セレモニー、19日午前10時からJAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場で黒糖サンプルの無料配布などが行われる。
黒糖の日は、県や産地市町村、製糖工場などで組織する県含みつ糖対策協議会が、黒糖の魅力を全国にアピールし、消費拡大を図ろうと2010年に制定。県内で黒糖を生産しているのは、竹富町内の3工場に伊平屋・伊江・粟国・多良間、与那国を加えた8工場。