1月から2月にかけて八重山商工高校で行われた2017年度国家検定制度技能検定の電気機器組み立て(シーケンス制御)と機械加工(普通旋盤作業)、機械検査(機械検査作業)で、同校の生徒8人が3級に合格した。
技能検定は、働く上で身につける技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、機械加工や建築大工など128職種の試験がある。
電気機器組み立ては、指示された仕様に基づいて配線作業を行い、回路を完成させた後、プログラマブルコントローラにプログラムを入力して動作させるもの。機械加工は、普通旋盤を使用して材料2個に切削加工を施し、はめ合わせのできる部品を製作する。機械検査は外形マイクロメータ、ノギス、シリンダーゲージを用いた部品の寸法測定、三針法によるねじプラグゲージの有効径測定、外側マイクロメータの器差測定の三つの作業を行う。それぞれ知識を問う筆記試験も実施された。
電気機器組み立てに合格した機械電気科電気コース3年の宮城良太君(17)は「実技試験は毎年出る傾向が分からなくて、いろんなパターンを考えて臨み、実力が出せてよかった。今後は電気工事施工管理技士なども取り、仕事に生かしたい」、機械加工に合格した同科機械コース2年の平良祐輝君(16)は「実技試験で部品に段差をつけるところが難しかった。今後は(機械加工の)2級にも挑戦し、頑張って合格したい」、機械検査に合格した同2年の河本康希君(同)は「昨年落ちてしまい、ことしは過去の問題を年度ごとに一から勉強した。夏のアーク溶接、冬の危険物取扱者乙種第4類の資格も取得したい」とそれぞれ語った。
ことし3月に機械電気科電気コースを卒業した金城嵩(しゅう)さんが電気機器組み立て、同機械コースを卒業した髙木輝さんと世持束(つかね)さんが機械加工に合格した。
在校生の合格者は次の通り。
▽電気機器組み立て(シーケンス制御)技能検定3級=新城英勇、宮城良太(以上機械電気科電気コース3年)、鳩間千佳大(情報技術科3年)
▽機械加工(普通旋盤作業)=請盛友樹、大城朝輝、平良祐輝、(以上機械電気科機械コース2年)高良俊成(同3年)
▽機械検査(機械検査作業)=河本康希(機械電気科機械コース2年)