石垣市商工会(我喜屋隆会長、会員1746人)の2018年度第44回通常総会が27日夕、市商工会ホールであり、任期満了に伴う役員改選で新会長に前副会長で㈲黒島組代表取締役社長の黒嶋克史氏(56)を選出した。本年度事業に昨年の観光客が138万人、消費額が800億円を突破したことを背景に、中小・零細企業の経営支援と安定した財政基盤の確立を掲げ、重点事業には、企業の人手不足解消へ地域と外国人労働者の人材育成を初めて盛り込んだ。
一般会計予算は受託料や会費手数料収入の減少などで前年比3417万7000円減の8787万1000円となった。
本年度の基本方針は、地域循環型の持続可能な国際観光地づくりと地域経済の確立に向けて「地域循環!ゆいまーるなまちづくり」をスローガンに掲げ、地域経済の地元循環や地産地消の推進など6項目の重点目標を決めた。
このうち、新たな産業とまちづくりの推進には▽新空港アクセス道路の環境整備▽美崎町再開発▽ゴルフ場建設推進▽石垣島まつりと産業まつりの開催—を軸に事業展開する。
昨年度の事業実績は、経営指導員の指導件数が2977件。小規模事業者対象の経営改善資金(マル経・沖経)で77企業に6億6480万円、創業融資は3件1480万円の貸し付けを行った。一般会計決算は1億2095万9763円。
会長を2期6年務めて退任する我喜屋氏は「観光の地域経済波及効果は大きく、有効求人倍率も高く経済先行に明るい兆しがあり、会員ニーズへの対応を積極的に図ってきた」と振り返った。
総会終了後、新会長の黒嶋氏は「右肩上がりの経済を維持し、農水商の連携と各部会を網羅して人手不足やインフラ整備などの重点項目を達成したい」と展望した。
その他の役員は次の通り。(任期3年)
▽副会長=下地寛正、前里和江▽理事=塩谷篤、金城弘美、稲福達哉、森田安高、大浜周夫、砂川省吾、黒島栄作、大濵達也、大浜一郎、石垣憲良、大松信子、宮城龍二、大浜公江、宮城里美、和田明人、浦崎肇、佐久本達、那覇安彦、野村君代、那良伊功、喜納正雄、川満俊二、浦内由美子▽監事=前原博一、漢那憲隆