石垣島トライアスロン大会2018の大会中止を受けて15日午前、トライアスリートの庭田清美さん(47)の発案で「ファンラン」が急きょ開催された。ファンランには、「皆で石垣島の思い出を何かつくりたい」という庭田さんの呼び掛けに出場を予定していた人たちなど約100人が集まり、八島町の特設会場から市役所までの往復約2㌔を気持ちよく走った。
激しい雨も弱まり、一時交通規制の敷かれた道路を集団が通過すると、沿道のボランティアや市民らが「がんばって」と声援を送った。参加者は手を振り笑顔で応え、ゴールのフィニッシュゲートまで快走した。
本土からの友人と参加した吉牟田龍司さん(46)=石垣市新川=は「楽しませようと工夫を凝らしてくれてありがたい。気持ちよく走れた」とうれしそうに話した。
夫や友人らと参加した須賀由紀子さん(36)=神奈川県=は「沿道の声援や参加者とこういう形で触れ合えて良かった。夜においしい料理やお酒を楽しむため、これから10㌔走りに行く」と夫や友人と出発した。
ITUワールドカップから数え19回目の参加となる庭田さんは「『20年、30年後にこういう大会もあったね』と思い出になればうれしい。大会が中止になっても石垣島は楽しめるので、皆さんに満足して帰ってもらいたい」と笑顔で話した。