郡内の小中高校の入学式が9日から始まった。県立3高校(八商工定時制含む)は同日午後2時から各体育館で入学式を行い、計447人が新生活への喜びと緊張を胸に、新たな学びやの門をくぐった。ことしは八重山高校221人、八重山農林高校88人、八重山商工高校全日制121人、定時制17人が入学した。10日は八重山特別支援学校含む小中学校36校で入学式が行われる。
このうち八重山高校(仲舛盛順校長)では、「邁進(まいしん)」の字を大きく記した垂れ幕や、校是の「師弟同行」の旗頭を掲げ、新入生を歓迎。仲舛校長が入学許可を読み上げると、在校生がくす玉や風船を割って入学を祝福した。
仲舛校長は式辞で、新入生への願いとして①入学を目指した初志を思い出し、再確認する事②高校生活の出会いを大切にする事③自分の意見、謙虚な姿勢、周囲への感謝を持ち、的確な判断ができる人間を目指す事―の3点を伝えた。
新入生代表を大道妃夏(ひな)さんが務め「勉強も部活も頑張って有意義な高校生活を送り、どんな事が起きても対応できる知恵と体力と豊かな心を培いたい」とはつらつとあいさつ。
生徒会の荒谷南登会長は「新たな環境に慣れるまでは不安の方が大きいかもしれないが、これからの出会いを大切にして、たくさんの事を学び、実りのある3年間を過ごしてほしい。一生に一度の高校生活を謳歌(おうか)しましょう」と呼び掛けた。
PTAの糸数普学会長は「自由にいろんな選択をする権利を持つと同時に、責任を持つという事でもある。悔いの無い3年間を過ごしてほしい」と激励。
式後、歓迎会で2、3年生代表や郷土芸能部が「ちばり節」を披露して新入生を祝った。