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赤土流出防止へ試験散布

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ブームスプレイヤーで試験散布される赤土流出防止材=20日午前、石垣市新川の松川秀誠さんの畑

 石垣市とデンカ㈱=東京都中央区=など民間企業4社が協業して開発した土壌流出防止に有用な水系資材「ファームコート」の試験散布が20日、石垣市新川の松川秀誠さんの畑で行われた。

 同資材はデンカ㈱が長年蓄積してきた土木用土壌流出防止技術をベースに、同社が開発した農作物の生育促進に効果のある液状腐植酸(植物活性剤)の技術を応用したもの。深刻化している農地からの土壌流出対策に焦点を当てて開発された。

 松川さんの畑にはサトウキビが定植され、総面積6000平方㍍のうち南側の1800平方㍍で、同資材3600㌔㌘を散布。一般財団法人石垣市農業開発組合所有のブームスプレイヤーと呼ばれる機械を使用した。

 デンカ㈱インフラ・ソーシャルソリューション部門アグリプロダクツ部開発課長の千葉進さんによると、昨年8月にも石垣市のほ場で試験散布を行ったが、人力によるもので、機械を使ったのは今回が初めて。

 千葉さんは「思ったよりもいい感じで散布できている。機械の速度やノズルの噴霧量をもう少し調整できれば適正量での散布も可能」と手応えを感じた様子。赤土流出防止について「農家だけに負担させるものでもないと考えている。市の力を借りながら、散布組織をつくるなど体制を整えることで貢献できると思う」などと話した。


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