全国珠算教育連盟主催の珠算検定試験で、難関の１級に平真小学校２年の具志龍之介君（８）が合格した。検定試験の合格基準は５項目の計算でそれぞれ150点満点の100点以上。具志君は３項目で満点を獲得した。指導するたまよせそろばん教室の玉代勢光子さん（66）は「学校でかけ算九九も習っていないのにすごい。集中力が他の生徒と違う」と絶賛。具志君の将来の夢は父親と同じ税関職員。「（珠算最高位の）10段を目指す」と力を込めた。
具志君が珠算を始めたのは４歳のとき。３級取得者の父親の影響で、当時住んでいた浦添市の珠算教室の門をたたいた。
2016年７月に父親の転勤で石垣へ。すぐに妹の彩華さん（７歳）と現在の教室に週３日通い、１時間、大好きな珠算に打ち込み、これまで昇級試験を一度も落とさずに合格した。
１月28日に行われた１級検定試験は、４桁から12桁までの数字でかけ算、割り算、見取り算、伝票算、暗算の各項目で行われ、具志君は難問をすらすらと解いた。次は５月の初段検定に挑戦する。
約40年にわたって珠算教室で子どもたちを指導してきた玉代勢さんは「教室を始めて８歳での１級合格は３人目で最年少。時間を無駄にしない取り組む姿勢が素晴らしい。素直な心と持ち前の集中力を伸ばしてほしい」と期待した。
将棋も大好きという具志君は「最初はお父さんの３級を超えることを目指していたけど、今は一番上まで行きたい」と笑顔で語った。