若年者の採用や育成に積極的な優良中小企業であることを示す厚生労働省の「ユースエール認定企業」に、児童福祉施設「やしの実保育園」(山盛元園長)が八重山で初めて認定され、8日午後、石垣地方合同庁舎で認定通知書の交付が行われた。制度は2015年10月から始まり、県内での認定は、あおぞら保育園(南城市)に続き2番目。全国では327社(1月末現在)が認定されている。
認定を受けるには、直近3年間の新卒採用者の離職率が20%以下や正社員の月平均時間外労働が20時間以下、年休の年間取得日数が平均10日以上など12項目の要件を満たすことが必要。認定されると、ハローワークで積極的なPRによる若年者応募の期待や、認定企業限定の就職面接会への参加、認定マークの使用、若者育成支援の助成金が加算されるなどのメリットがある。
沖縄労働局職業安定部の村上優作部長から認定通知書を手渡された山盛園長は「これまで若年者中心の雇用を進めてきたことなどが認定につながった。他の事業所にもこの動きが広まってほしい」と期待した。
村上部長は「認定マークを活用して若年者採用、社内の働き方改革に取り組んでほしい」と話した。