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石垣市長選 きょうから「三日攻防」

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右から宮良操選対本部長の次呂久成崇県議、中山義隆選対本部長の知念辰憲市議、砂川利勝選対本部長の箕底用一市議

 石垣市長選(11日投開票)は8日から、終盤の争い「三日攻防」に突入する。期日前投票も日に日に熱を帯びており、激戦の様相を呈している。前市議で新人の宮良操氏(61)=社民、社大、共産、自由、民進推薦=、3期目を目指す現職の中山義隆氏(50)=自民、公明、維新、幸福推薦=、前自民県議で新人の砂川利勝氏(54)の各選対本部長に終盤の戦いなどを聞いた。質問事項は①現職2期8年の評価②選挙で問われていること③候補者を推す理由④これまでの戦いと終盤の取り組み⑤保守分裂⑥目標得票数・投票率・勝算。

 

 ■宮良操選対本部長―次呂久成崇県議

  今の流れを市民でチェンジ

 ①市民不在の行政手続き、市政運営が行われてきたと感じている。例えば火葬場移転、幼稚園休園、自衛隊配備の問題など、地域の声や保護者の声が無視され、ないがしろにされている現状がある。現職は、後で解決したと言っているが、本末転倒だ。

 ②行政の手続き、市政運営がきちっと行われるかどうかが問われている。

 ③行政マンとして18年、市議として20年の経験・実績もさることながら、地域に根ざした活動を展開してきたことに共感を覚える。地域活動を通して地域を大事にし、地域の小さな声を聞いてきた。だからこそ地域の枠を超えて石垣市全体に広げていける。

 ④紆余(うよ)曲折があって選考委員会の決定が年末となり、少し出遅れた感はあるが、逆にそれが結束するきっかけにもなった。市民が危機感を持ち、結集してきた。今回の選挙にかける意気込みや思いの強さを日々感じている。われわれは、陸自配備問題だけでなく教育・福祉・医療など日常生活に密着した課題を訴えてきたので、若者にも市政を変えられるのではないかという気持ちが出てきた。将来の石垣市を考えると、今の流れに、流されてはいけない。しっかり考えて投票することが私たちの責任という意識が若い人の間にも出てきている。今の流れをチェンジする、それを市民が決めると訴え続けたい。

 ⑤よりいっそう厳しくなったと感じている。争点ぼかしも含め、三択になると意思表示がしにくく、様子見をしていると感じている。どこから票をもってくればいいかと支持拡大運動がさらに激しくなる。だからこそ、操さんの政策が一番細かくなった。いろんな世代にていねいに訴えていきたい。

 ⑥75%以上になると思う。まず1万2000票を超えること。そして勝つために1万3000票を獲得したい。日々手応えを感じている。三つどもえなので情報が入り乱れて情勢を把握しにくいが、われわれは絶対に負けないという気持ち。最後まで1票でも多く獲得するため頑張りたい。

 

 ■中山義隆選対本部長―知念辰憲市議

  流れを変えてはいけない

 ①2期8年間、市長としてしっかりやってきている。観光客が倍増して、八重山の観光入域客数が138万人となり、観光消費額も850億円と伸びている。石垣市の経済は好調。保育園も23園に増え、定員も873人増えている。保育士も95人増員している。待機児童はほとんど解消されている。そういう点では、2期目で掲げた政策がほとんど実施されており、評価に値する。

 ②好調な経済を維持しているが、もし市長が変わると流れも変わる。この流れを変えることはいけない。いい流れを持続するかどうかが問われている。

 ③実績を高く評価している。若さと行動力、国との強いパイプで政策を実行できると考える。空港の滑走路2500㍍への延長、クルーズ船バースの整備など、当選したあかつきにはこれらも進めてもらいたい。

 ④保守分裂選挙ということで、取り組みのスタートが遅れた。しかし、各政党や各種団体から多くの推薦を受け、選挙戦は盛り上がってきている。それを受け、選挙戦を戦っており、現職の政策は徐々に浸透してきていると思う。今後は、市街地など無党派層が多いといわれる地域へ重点的に選挙戦を展開していきたい。今回の選挙は18歳から投票できるようになったので、若者対策もしっかり行っている。SNS(ソーシャルネットワーク)を使った選挙運動をしっかりやっており、前回以上に若い層が中心に若者対策を行っている。他の候補者に比べて若さと行動力があるので、そこに有権者の期待感が集まっている。 

 ⑤残念なことに保守分裂となった。しかし、こちらの陣営は自民党、公明党、維新の会や各団体の推薦をいただいている。中山候補の実績を高く評価して推薦してくれた。大義は私たちにある。保守分裂といわれても、私たちが本流だ。

 ⑥1万5000票を掲げている。投票率を前々回の77%とみているが、前回の75%と想定し投票者2万9000票の過半数を目標にしたい。勝算はある。今までにない盛り上がりと親身な支援がある。

 

 ■砂川利勝選対本部長―箕底用一市議

  対話のない市政に終止符を

 ①1期目で他市の施政方針盗用問題があり、市民の反感を買った。それから8年間、私は与党議員として活動してきたが、現職はわれわれと調整もせずに議会に議案を上程し、市民の皆さんとの調整もまったくされていなかった。それが現職のスタンス。だから問題が起きる。大型クルーズ船の無料シャトルバス問題ではタクシー協会が猛反発した。火葬場移転、不発弾保管庫、幼稚園休園などの問題も地域の理解を得ずに進めた。今の陸上自衛隊配備計画も全く一緒。これがずっと続いている。市長に対する市民の不信感はものすごく大きい。

 ②しっかりとした市民との対話で市政運営ができるかどうかが問われている。教育や福祉の分野を充実させた上で観光にも取り組む必要がある。そこが、おろそかにされているので市民から苦情が出ている。生活に密着しているのが福祉。そこをしっかりと対応していけるかどうかも問われている。

 ③私が8年前、市議に当選したとき、砂川さんは与党連絡会長をしていた。砂川さんはしっかりと議員をまとめていた。そのまとめ役が今の市政に求められている。県議では八重山郡民の要望や意見を聞く事務所を初めて設けたことが高く評価できる。新八重山病院の建設が入札不調になった際、八重山に見合った単価の増額計上に貢献したことなど八重山郡民の諸課題を解決してきた。

 ④利勝さんの得意分野であるどぶ板選挙を徹底してやってきた。圧力を受けて表に出られない人がたくさんいるので、水面下で戦うという戦略でやっている。見えない選挙と言われているが、自信を持っている。

 ⑤保守、革新の政治をなくすことが石垣市の発展につながる。市民党の立場でやっていく。自衛隊に関しても住民投票、民主主義で決めていく。それが市民党の考え方。対話のない市政に終止符を打ち、対話で創る島をつくっていきたい。

 ⑥目標は1万2000票。投票率は80%近く。勝算はある。利勝さんはただの新人ではない。実績も信頼もある。


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