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石垣市長選 陸自配備 異なる主張

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右から宮良操氏、中山義隆氏、砂川利勝氏

■宮良氏 ミサイル基地受け入れ反対

■中山氏 国土攻撃するものではない

■砂川氏 住民合意できる別の場所を

 石垣市長選(3月4日告示、同11日投開票)に立候補を予定している革新系前市議の宮良操氏(61)=社民、社大、共産、自由推薦=、3期目を目指す中山義隆氏(50)=自民、公明、日本維新の会推薦=、前自民党県議の砂川利勝氏(54)は28日までに、八重山毎日新聞社のインタビューに応じた。防衛省が平得大俣に地対艦・地対空誘導弾部隊などを計画する陸自配備計画をめぐり、宮良氏、中山氏は「ミサイル基地だ」、「ミサイル基地ではない」とそれぞれ主張するなど真っ向から対立した。一方、砂川氏は「合意できる別の場所を」と述べ、防衛省に選定のやり直しを求める考えを明らかにした。

 宮良氏は、自衛隊について「個別的自衛権の範囲内であれば否定しない」としつつ、沖縄への過重な安全保障の負担と集団的自衛権の行使による自衛隊と米軍との一体化に否定的な見解を示した上で「受け入れない」との立場を強調した。

 自ら「ミサイル基地」と表現していることについて「攻撃を受けた場合の守りだけのミサイルかどうか確証はないし、誰も断言できない。軍用機も艦艇もその国の軍事施設の一つ。それらを攻撃すれば、領土の一角を攻撃したことになる。相手の領土に打ち込める能力あるかどうか、打ち込めない能力があるかどうかで判断してはいけない」と主張した。

 中山氏は「国防や安全保障は国の専権事項。今の国際情勢を考えると、南西諸島に配備が必要という防衛大綱には理解をしている。石垣への配備については賛成反対あるので、そういう皆さんと話し合っていきたい。そのために防衛省から得た情報をオープンにして議論を深めたい」と従来の見解を示した。

 一方、「ミサイル基地」との解釈には「断じてミサイル基地ではない。他国の国土を直接攻撃できるような、大陸間弾道ミサイルのようなものを配備するミサイル基地であった場合、私は明確に反対する。聞いている限りの内容では、他国を攻撃するものではない」と指摘した。

 自衛隊配備に賛成の立場を示しつつ、平得大俣への配備を白紙に戻すよう求めている砂川氏は「住民の合意が得られてない、住民に理解されていない。近隣公民館とも対話がとれずに押し付け的な感じがある。やはり向こう(於茂登岳のふもと)は石垣島の聖地でもある。シンボルとして残すべきだ」と主張。

 白紙に戻した後の対応については「場所については防衛省が決めること。私に決められるものではない。決まれば住民と対話していきたい。行政としてもやるべきことをやらないと、今のパターンと同じになる。住民合意が大前提。そうでないと、同じ結果になる」と述べた。


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