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「是正要求には従えない」 竹富町教育委員会

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国から初めてとなる是正要求を受け、定例会で協議した内容を話す竹富町教育委員会の大田綾子委員長(右から2人目)ら=24日午後、同委員会

 下村博文文部科学相が14日、地区内で同一教科書の採択を義務付けた教科書無償措置法に違反しているとして、竹富町教育委員会に是正要求を行った件で、町教委(委員4人)は24日の定例会で対応を協議し、「竹富町の教育現場は決して荒れているわけではない」(慶田盛安三教育長)として是正要求には従わず、4月以降も東京書籍版を使用する方針を確認した。国地方係争処理委員会に審査の申し出をするかについては今後、専門家などから情報を集め、来月中旬までに最終的な結論を出す。

 町教委は同日午後、町役場で記者会見を開き、慶田盛教育長は「是正要求には従えない。県教委と連携を取り、勉強を重ねながら(不服申し立てへの対応を)検討していきたい」と述べた。

 同日付で教育委員長に互選された大田綾子氏は「全国でも初めてのことで前例がない。法律家や学識経験者の意見をたくさん聞き、最終的な結論を出したい」と述べた。

 是正要求を受けた自治体は改善する義務を負うが、同処理委員会に審査を申し出ることができる。

 町教委によると、同処理委員会への審査申請期限は4月11日。町教委では、同委員会の概要や係争処理の流れ、不服申し出をした場合の影響などさまざまな角度から法律家など専門家の意見を聞き、対応を検討していく考えだ。

 町教委は2011年、3市町でつくる八重山採択地区協議会が答申した育鵬社版ではなく、東京書籍版を独自に採択。無償措置法の対象外とされ、12年度から有志が寄贈した東京書籍版を生徒に配布し、使用している。

 文科省が繰り返し指導したのに対し、町教委は「地方教育行政法で教科書の採択権は市町村教委にある」として従わなかった経緯がある。


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