一般社団法人サポートセンターHOPEが運営する石垣市子どもセンター(山里世紀子館長)のまちづくりサロンが17日午前、市健康福祉センターで開かれた。地元中学生や地域住民ら16人が島に「あったらいいな」と想像するものを自由に語り合い、▽たこちゅう(通称)の復活▽アミューズメント施設の整備▽ごみを出さない教育—などのアイデアを共有した。
同サロンは、特定非営利活動法人日本NPOセンター=東京=主催の子どもたちと地域が共に学びあう環境を提供する「子どものための児童館とNPOの協働事業(どんどこプロジェクト)」の一環。
参加者は3グループに分かれて、「こんな島に住んでみたい! 石垣島を理想の愛ランドにしちゃお」をテーマに協議。サロンルールとして▽自分ばかり話さない▽頭から否定しない▽楽しい雰囲気を大切にする—を掲げ、それぞれの意見を出し合った。
チーム「郷土料理」では、石垣島の自慢に「図書館が大きい」が提案されると、「もっと文庫本の数を増やしてほしい」と要望する声も。チーム「サンゴ」は、「ひとと自然にめっちゃ優しい島」を理想とし、サンゴの苗植え体験やサンゴの日焼け止めを試すことができるサンゴカフェの構想などが膨らんだ。
市子どもセンターは、2016年度からどんどこプロジェクトに参加。17年度は郡内の小中学生約60人がメンバーとなり、海水を利用した島豆腐作りやサンゴの苗戻し、島に生息する固有生物の観察など計6プロジェクトを展開している。
今回まとめたアイデアや、どんどこプロジェクトの一年間の活動内容は、今月24日に市健康福祉センター検診ホールで開催する「石垣市子どもセンターまつり」で展示発表される。