地域活性化を目的に石垣市などと産官学民四者間協定(石垣プロジェクト)を結んでいる産業能率大学のゼミ学生が6日午前、市が関係者を招いて市役所会議室で開いたプレゼンテーションで、石垣島の新たな冬場の観光コンテンツとして30~50歳の女性をターゲットに美容と健康、アウトドアスポーツと栄養価の高い特産物をそれぞれ組み合わせたツアーを発表、「今後も石垣島の発展に協力していきたい」と報告した。市の観光人材育成プログラムで学ぶ地元高校生も東周り、西周りの新たな観光コースを紹介した。
市は2015年3月、同大、自由が丘商店街、㈱ユーグレナと4者間協定を締結。4者はこれまで観光や第6次産業などの分野で問題解決学習を学生に実施。市は今回、学習の成果を披露してもらおうとプレゼンを企画した。
マーケティング学科1年次「高橋ゼミ」の6人が、年齢にとらわれない健康美をサブテーマにした「AGELESS TOUR」(エイジレスツアー)、現代ビジネス学科1年次「横溝ゼミ」の6人がアウトドアスポーツと栄養価の高い特産物で石垣島の新たなイメージの創造を目指す石垣島ナチュラルアウトドア「IGNO」(イグノ)を提案した。
具体的には収穫、乾燥を体験してつくるハーブボール、ハーブを使った鍾乳洞でのヨガ、アウトドアに加え石垣島の特産物を使ったエネルギーチャージの開発などを挙げた。
地元高校生は、漁業と農業を体験する東周りコース、「インスタ映え」するスポットを訪れる西周りコースの内容を説明、午後からは大学生らとともに実際に体験して意見交換した。
プレゼンを受けた地元観光関係者らは「今後のツアー造成の参考にしたい」「地元業者と調整すれば商品化できる」などと感想を述べた。