サンゴがふたを覆うように付着したペットボトルが石垣市吉原海岸の通称山原(ヤマバレー)に漂着しているのがこのほど、見つかった。
山原自治会長の浅見市朗さんが年に1~2回行っている自治会主催の海岸清掃で見つけた。浅見さんは「とても珍しいと思い、取っておいた。自然の力強さを感じる」と話した。
環境省那覇自然環境事務所石垣自然保護官事務所のアクティブ・レンジャー、春口洋貴さんは「見たことがない。ごみ問題へのメッセージとも受け取れるのではないか」と語った。
春口さんによると、サンゴの幼生は通常、海面に浮上した後漂って海底の岩などに着生し、そこで広がるという。「海面を浮遊しているときに漂っているペットボトルに着生したとしたら、まれなケースだと思う」と話した。
また、自治会の今回の清掃活動ではごみ袋50~60袋分と漁具や発泡スチロールなど2㌧車2台分のごみを回収した。
浅見会長によると、ごみの中には外国産の容量約2・5㍑ボトルが大量に流れ着いていたという。「同じものがこれほど大量に海岸に揚がったことはない」と話した。