▽…名蔵湾のコモンシコロサンゴの巨大さが八重山ダイビング協会の計測で分かった。周囲70㍍、高さ12㍍。この大きさになるまで、どれくらいの年月がかかったのだろうか。名蔵湾は干潟、潮干狩りの場所というイメージが強いが、沖合の湾内には多様なサンゴ群集が生息する。
▽…イリオモテヤマネコの交通事故発生件数が昨年は過去最悪となった。車の速度を出し過ぎるとヤマネコを発見しても間に合わない場合があり、ヤマネコ保護増殖検討会では「島内では速度が20㌔までしか出ない車にしてはどうか」といった現実離れの意見も。制限速度を守れば済むことだが、それが順守されていないのが現状。最高速度20㌔の車が導入される日が来るかもしれない。
▽…エコツアーで石垣島を訪れ、さまざまな自然に触れた与那原町のあかぎ児童館の親子たち。同館の屋比久純子児童厚生員は沖縄の自然が当たり前だと思っている子どもたちが増えている現状を危惧。同町はマンションなど多くの建物が並び、日常生活の中で自然の大切さをあまり感じられないといい、「素朴な自然が残る石垣島で学び、意識を変えるきっかけになれば」と期待している。