【台北】きいやま商店のライブが3日夜、台北市内であり、100人を超える観客で盛り上がった。八重山出身の若者も訪れ、台北教育大学語学センターで中国語を学びながら台湾の大学への進学を目指している崎山奈央さん(19)=八重山高卒=は「八重山を感じられて幸せ」と話した。
きいやま商店は2012年に初めて台湾でライブを行っている。ことしは、1月4日から約1カ月間、初の台湾合宿に臨み、2月3日のライブを含めて7回のステージをこなした。今後も台湾でライブを行うことにしており、打診を受けているオファーについて日程を詰めていくことにしている。
ひらがなの「きいやま」は、台湾では漢字で「去阿?」と表記。台湾語で「キアマ」と読み、「きいやま」の語感に近い。意味は「おばあちゃんのところへ行く」となり、台湾人には親しみやすいネーミングだ。
ライブでは、ノリのいい「沖縄ロックンロール」や、サンバのリズムが3人のパフォーマンスを引き立たせる「カーーニバレ」などがあり、70分余りのステージはあっという間。リョーサは「また絶対帰ってきます」と言い切り、観客の歓声を浴びた。
島の後輩で在台湾沖縄県人会会長でもある黒島真洋会長(40)は3人のMCを通訳したほか、台湾合宿中のほかのライブでドラムスを担当することもあった。
3日のライブを八重高在籍時の同級生と一緒に見にきた台北教育大学語学センター在籍中の翁長貴和子さん(19)は、きいやま商店の3人とは遠縁に当たり、「楽しかった。身ぶり手ぶりのダンスがおもしろい」と話していた。