石垣市の児童生徒の健全育成を目指し、市民全体で教育の取り組みを推進する「いしがき教育の日」が4日午後、石垣市民会館大ホールで表彰式があり、教育の振興に寄与した11個人3団体に賞状が贈られた。市の学力向上に向けた取り組みが報告されたほか、エッセイストの橘こころ氏(51)の教育講演が行われ、来場者が子どもたちの学力向上や健全育成、子育てなどについて理解を深めた。
石垣安志教育長は「『いしがき教育の日』が市民に定着し、市民全体で教育の取り組みが推進されることを心から願う」とあいさつ。中山義隆市長は「学校、家庭、地域と行政がそれぞれの役割を分担し、市民と行政の協働により共に歩むことが重要」と激励した。
受賞者を代表して、八島小児童と高齢者の交流推進などに貢献している島尻寛雄さんが「今回の栄誉を励みとして、なお一層の努力を重ね、それぞれの活動に精進したい」と述べた。
石垣市教育委員会学校教育課の宮良健指導主事は、学力向上に向けた取り組みとして各種研修会や情報教育充実事業、読書活動などを紹介。今後求められることとして放課後活動の改善などを挙げ、「近年の子どもたちの文化、スポーツ両面の活躍は目覚ましく素晴らしいが、年度当初に確認している共通実践事項は守られているだろうか。学校、家庭、地域でいま一度確認をお願いしたい」と呼び掛けた。
受賞者は次の通り。
▽個人=野底知草、田場絹枝、小波本寛、小川喜美江、野底ウメ、竹原靖雅、島尻寛雄、上地みか、片桐政順、安里整、田村博孝
▽団体=石垣中学校生徒会役員、大浜中学校生徒会役員、同校郷土芸能部