新川冨崎地区の高台で、水圧の低下から時間帯によって水道水の供給が不安定になっている問題で、石垣市水道部は1月25日未明、同地区に給水している阿香花配水池(1300立方㍍)系統の減圧弁の点検・清掃を行った。その後、24時間かけて水圧を測定したところ、点検前と変わらず、原因の特定には至らなかった。今後も調査を継続する一方、別ルートとなる名蔵配水池(450立方㍍)系統への接続に向けた作業を進めていく。
水道部によると、冨崎地区高台では4世帯が時間帯によって水が出なくなるなど不安定な給水になっている。昨年9月から12月にかけ給水栓に水圧測定器を設置して調査したところ、午前8時から午前10時、午後3時から午後9時までの時間帯に水圧が低下していることが確認された。
水道部によると、低地にリゾートホテルが集中しているため、清掃する時間や宿泊客がホテルに戻る時間帯に使用量が増加することが水圧低下の原因の一つとみられるという。
これを受け、今回の点検では減圧弁の取り付けられているフィルターを取り外して高圧洗浄機でごみやさびを除去したが、水圧の上昇は見られなかった。家庭に引き込む給水管が細い可能性もあるという。水道部では「一つ一つ原因を確認していきたい」としている。
これと並行して同部は、名蔵配水池系統へ接続するため、水道管の設計業務を進めている。県道石垣港伊原間線の整備に伴い、「石垣の塩」にボックスカルバートを敷設する際に切り離された経緯があるが、県と調整の結果、再度接続することに。新年度の早い時期に工事を発注し、5月ごろの完了を目指す。接続後、配水して水圧の変化を調べることにしている。