冒頭から私事で恐縮だが新年早々、本土から帰省した大学生の息子から、5年間の日記が書けるほどの分厚いスケジュール帳をプレゼントされた▼昨年末のアルバイト代で購入したようだが、買ってはみたものの自分では使えない代物と思って「どうぞ」と譲ったのかどうかは定かではないが、何はともあれ新年に思わぬ大人のお年玉をもらったような気分になったのは確かだった▼頂いたからにはとこの1年、いや5年間しっかりと使いこなそうと決意。開いて見て「いいな」と思ったのは、5年間のあの日、あの時が1㌻の中で確認できるようになっており、発売元のアイデアに感心した▼早速、元日から日記兼用として使い始めた。よく日記の継続で言われる三日坊主にはならないと意を決して、毎日の就寝前の楽しみにしようと自らを奮い立たせて取り組んできたが、新年も10日を過ぎたあたりからここ数年の空白の多い手帳同様に、早くも雲行きが怪しくなってきた▼これではいかんと本コラムを書きながら再度奮い立っている次第。今回、日記をつけるにあたり、手元にある数年の手帳をめくってみた。大変な時や感動したこなど過ぎし日々の記憶がよみがえり、自己反省と共に勇気をもらった▼一日を振り返り自分自身を見つめる。日記には人生を豊かにする秘密がある。(鬚川修)
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