▽…昨年末に市街地の浜崎緑地公園で衰弱しているところを救護されたカンムリワシの幼鳥が野生に帰っていった。石垣市民会館の中庭でも目撃されていたという。個体が市街地に迷い込むケースはときどきあり、自然開発などで生息域が狭まっている可能性もある。市のシンボルとして持ち上げるだけでなく、保護対策にも本腰を入れる必要がありそうだ。
▽…竹富町は18年度から地域おこし協力隊制度を初めて活用する。郡内では石垣市が導入し、各隊員が写真共有アプリ「インスタグラム」で市の情報発信するなどそれぞれ活躍をみせるが、同制度の課題は隊員と派遣地域との親和性。ヒト・モノの流れが制限される多島一町で、新たな視点を持つ人材投入は吉と出るか。文字通り地域を起こし、町の活性化につながる隊員の着任が待たれている。
▽…OTS石垣観光センターが格安航空会社を利用して商品化した海外旅行ツアー。石垣空港発着という利便性を生かし、拡大する郡内の旅行需要を取り込む。海外旅行は「ハードルが高い」、「怖い」という声もあるが、安さと添乗員が同行する安心感で販促を狙う。市場規模が小さい八重山でも需要はあるとみる。アウトバウンドにも変化が起きそうだ。