開会中の竹富町議会(西大舛髙旬議長)は20日、一般質問3日目を行い、渡久山康秀、新田長男の2氏が登壇した。このうち、文科省から竹富町教育委員会に是正要求が出される中、昨年12月から教育委員1人が欠員となっている問題で新田氏は「提案権は私(町長)にあると言っておきながら、教育委員を提案せず、是正要求への対応は教育委員会でというのは相反している。一日も早く正常な教育委員会に戻すべきだ」と追及した。
教育委員の欠員は小浜島から推薦されていた教育委員の任期(昨年12月24日)が切れるのを前に、同地区の町議2人と慶田盛安三教育長が12月定例会への再任案を求めたが、川満栄長町長は「提案権は私にある。調整が必要だ」として提案せず、欠員状態が続いている。
これについて新田氏は「初の直接是正要求で全国から注視されている中、委員を選任して正常な組織にするのが町長の仕事だ」と指摘。川満町長は「今後も精力的に調整を続けて行く」との答弁にとどめた。
新田氏は公共施設内のデイゴを対象にした新年度のデイゴヒメコバチ防除事業についても取り上げ、「防除を効果的に推進していくため、私有地のデイゴに薬剤注入する考えはないのか」と質問。川満町長は「町内のデイゴの数を把握し、町内全域で駆除に努めたい」との考えを示した。
また、80歳以上の高齢者が町内から石垣市にある医療機関に通院する際の船賃補助について、加原恵子介護福祉課長は「助成の対象年齢拡大をはじめ、高齢者の外出機会確保の面から通院以外にも助成できるように取り組みたい」と述べた。渡久山氏の質問に対する答弁。