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「仏作って魂入れず」自然環境保護条例 竹富町議会一般質問

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 開会中の3月定例竹富町議会(西大舛髙旬議長)は19日、一般質問2日目を行い、大石功幸、仲里俊一、新博文、前泊竹宏、嘉良直の5氏が登壇した。このうち1996年に制定された町自然環境保護条例が規則もなく、実質的に運用されていない実態が明らかになり、白保隆男自然環境課長は「環境省が国立公園の拡大を進めている。町全域が国立公園になったあと、条例の全面、一部改正を行い付則の整備をしていきたい」と条例改正の必要性を認めた。新氏の質問に対する答弁。

 同条例に川満栄長町長は「内容は素晴らしいものだが、運用に苦慮している。西表島の国立公園を拡大する中で解消される面もあり、国立公園拡大に力を入れている」と述べ、実質的に条例が運用されていない状況を説明した。

 これに対し新氏は「規則もなく、町の実情にそぐわない条例の見直しも行わないのか」とただしたのに対し、白保課長は「国立公園の拡張で自然公園法により町の条例がある程度担保されるのではないかと思う。自然公園法や県の条例、屋久島、小笠原の例を参考に条例改正を検討していきたい」と答えた。

 また、小浜製糖工場の集中脱葉施設について野底忠農林水産課長は「2015年度以降の事業化に向け、14年度は県・関係機関と検討し、事業計画策定に取り組みたい」と述べた。大石氏の質問に答えた。

 川満町長も「事業導入には国や県の理解が必要。5000㌧工場に見合った原料生産に近づける努力が必要。補助事業で導入した機械も活用し、集中脱葉施設も必要だという環境づくりが必要だ」と地元の協力を求めた。


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