石垣市議会(伊良皆高信議長)の9月定例会は19日から一般質問の日程に入り、長浜信夫氏、箕底用一氏、仲嶺忠師氏、宮良操氏が登壇した。当局側は北部地区の一部にあるテレビの難視聴について解消策を示したほか、公立・認可保育所に兄弟で入所ができるよう入所基準などを見直すと明言した。土曜午後の保育では保育士の確保が困難となっていることが分かった。議員からは2020年東京五輪に向け、聖火リレーの誘致を求める提案があった。
難視聴問題は長浜氏が「北部地区の一部地域では地デジ化以降、大雨など天候不良時に電波障害が生じる」と指摘、改善を求めた。上地啓一総務部長の答弁によると伊原間のほか大里、伊野田、星野でも難視聴地区があることから地元ケーブルテレビに接続して解消する考え。「平成26年度から実施できるよう制度設計を行っている」と答弁した。
保育所の兄弟入所については箕底氏が取り上げた。知念修部長によると、14年度入園受け付けで兄弟で申請のあった312世帯のうち29世帯が同一の保育所に入所できない。
箕底氏は、兄弟で保育所が別々になった場合の保護者の負担を指摘、知念部長は「15年度の入所からゼロになるよう、大きな見直しを行いたい」と述べた。具体的な方法については今後、検討する考え。
一方、箕底氏は11年度からホームページ上で公開されていると答弁のあった入所基準票について「第3子が入所できないと訴えられた後、11年11月に公表されている。法律では公表しなければならないが、それまで隠し続けてきた」と指摘、広く保護者や保育現場に公表するよう求めた。
宮良氏が質問した土曜午後の保育について知念福祉部長は「可能な限り14年度からと臨んできたが、保育士が十分に確保できていない。当初予算案に530万円を計上し、保育士の誘致と確保に取り組む」と答えた。
聖火リレーの誘致は仲嶺氏が提起。「平和の象徴である五輪の聖火リレーを誘致してもらいたい」と要望、中山義隆市長は「八重山3市町を回ってもらいたい。機会があれば国に要望したい」と応じた。