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米軍共同訓練反対だが阻止できない 与那国町議会一般質問

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 【与那国】開会中の3月定例与那国町議会(前西原武三議長)は19日、一般質問に入り、田里千代基氏、崎元俊男氏、糸数健一氏の3氏が質問した。崎元氏がただした自衛隊配備後の米軍の受け入れについて外間守吉町長は「米軍との共同訓練は反対してきている」と、反対の考えを示しながら、日米地位協定や安保理など、日本のルールでは阻止できないとの見通しを示した。(2面に質問要旨)

 12年度から繰り越し後、事業が中断している給食センターの建設について崎原用能教育長は「県から仕切り直しということで、予算を詰めている」と、事業をいったん白紙に戻し、新規事業として取り組んでいる現状を示した。

 町の観光振興で糸数氏が「各関係団体と一緒にキャラバン隊を作り、町長が先頭に立ち観光客誘致してはどうか」とただしたことに外間町長は「いくら観光客を誘致しても飛行機が39人乗りでは、与那国に来られる数も限られる」として、機体の大型化を優先し、航空会社にジェット機の再就航の要請を継続していく考えを示した。

 2月に開かれた町主催の自衛隊配備に関する住民説明会で崎元氏が「時間的にも短く、住民の質問に十分に答えられていない」として再度、説明会の開催を求めたことに対し外間町長は「予定していない」と否定した。

 糸数氏は、畜産基地事業で整備した水道が老朽化で使用できず、トラックにタンクを載せて水を運んでいる状況を指摘し「畜産農家にとっては死活問題。真剣に考えてもらいたい」と早急な対応を求めた。

 仲宗根智産業振興課長は「低コストで水を確保できるよう、それぞれの規模に応じたタンク設置や水を運搬する工夫など、県や農家と相談しながら早急に対応したい」と答えた。自衛隊配備に伴い、町議会が要望した焼却炉や光ファイバーなど9項目のインフラ整備について田里氏が「沖縄防衛局と公文書を交わしていない」とその必要性をただしたのに対し、外間町長は「話を進めており、きちっとした形で交渉できると考えている。補助率は50%だが、さらなる負担軽減を求めている」と答弁。町議会の要望に対し、防衛局側は前向きに検討する意向を示しているが、正式な返事は得られていない。


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