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紅イモ「沖夢紫」収穫ピーク 石垣市甘しょ生産組合

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洗浄された後、トラックの荷台に積み込まれる「沖夢紫」=1日午前、八重山南風堂の加工場

 紅イモの「沖夢紫」を生産する農家で組織する石垣市甘しょ生産組合(東田盛正組合長)は10月から春植えの収穫を開始、現在、ピークを迎えている。八重山南風堂㈱の加工場=真栄里=に次々と搬入される沖夢紫は、洗浄されて色鮮やかな赤紫に。工場で焼いた後、ペースト状に加工され、菓子の原料となる。ことし3月の組合設立後初の収穫。組合員は設立時の21人から54人と2倍以上に増えており、本年度は作付面積15㌶、生産量150㌧を見込む。収穫は12月まで行われる見通し。

 石垣市はことし5月、甘しょの県農林水産戦略品目拠点産地に認定され、栽培技術の指導や各種事業の導入など県の支援が受けられるようになっている。

 組合は、県から優良種苗2000本の提供を受け、40㌃の採苗場を確保して増殖。組合員に対し現在まで20㌃分の苗を配布、残りは来年の春植えに向け2カ月後に配布する。

 組合事務局(大城智芳局長)によると、これまで組合員によって収量に違いがあったが、各農家を調査したところ、苗に原因があることが分かったという。種イモから取った若い苗を使った場合に収量増につながることから採苗場で優良種苗を確保、安定的に供給していく考えだ。

 2020年までに農家60戸、生産量525㌧を目標に掲げており、当面は300㌧。これに向け、新規組合員を獲得して作付面積を拡大し、生産量のアップにつなげる。今後も植え付け前に栽培技術講習会を開催し、栽培技術の平準化も図っていく。

 大城事務局長は「収量アップの方法も分かった。沖夢紫はまだまだ原料が足りず、伸びしろがある。新規組合員を獲得して栽培面積を増やしていきたい。サトウキビ生産農家は、ハーベスターの入り口を刈り取る枕刈りの部分に、まず試験的に植え付けてみてはどうか」と話している。


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