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ヤギセリに向け頭数増 石垣市山羊生産組合

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県の導入事業で本島から到着した優良種ヤギを引く石垣市山羊生産組合の宮國文雄組合長(左)=10日午前、石垣港

 昨年から本島の優良種ヤギを導入してヤギ肉の増産に取り組んでいる石垣市山羊生産組合(宮國文雄組合長)は、在来種と導入品種を交配させた石垣島産の優良種ヤギが年内に80頭になると見込んでおり、昨年の40頭を合わせると120頭に達する勢いだ。同組合は10日、県の導入事業で新たに優良種ヤギ10頭を導入。2019年には島産優良種ヤギを300頭にすることを目標に掲げ、八重山での「ヤギセリ」開催に向けて着々と頭数を増やしている。

 市場の供給量とヤギ産業の拡大に向けて昨年1月に発足した同組合。県や市の山羊増殖事業で本島から優良種ヤギを導入。「島ヤギ」と呼ばれる在来種と優良種の交配を重ねて肉量が多い70㌔以上の優良な大型ヤギを既存の約70頭から300頭に増頭する計画を進めている。

 市内のヤギは約700頭だが、9割が肉量の少ない在来種。島外からの導入がほとんど無く、近親交配により個体は最大で30~40㌔程度の小型。採算性が悪く、生産者離れにつながっていた。一方、島内では観光客の増加などでヤギ肉消費量が増大。取引価格も上昇して供給が追いつかない状況もあり、生産体制の強化が急がれている。

 同組合は県と市の導入事業で昨年度は県が4頭、市が8頭。本年度は県が10頭、市から24頭を導入。県の導入分は本年度で終了したが、市は次年度も事業を継続する考えもある。

 組合員の一人は「本島からの導入がなければ市内のヤギ肉は供給が枯渇していた。市場には安定した供給と価格帯を実現させたい」と意気込む。

 宮國組合長は「2年後の300頭に近づいている。優良種ヤギと島ヤギではセリ価格も3倍近く違い、生産者の意欲も高まる。今後は組合員の頑張りが重要になる」と話した。


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