「消すまでは 心の警報 ONのまま」を全国統一防火標語に春季火災予防運動が1|7日の1週間、全国一斉に展開。石垣市消防本部(大工嘉広消防長)は3日午後、同本部で出発式を行い、おそろいのハッピを着たあまかわ幼稚園幼年消防クラブの園児や、女性防火クラブの会員らとユーグレナモールでパレードし「火の用心」を呼びかけた。
昨年市内では30件の火災が発生。359万円の損害が出ている。今年は3件発生している。
出発式には職員と市消防団(新垣能一団長)、市女性防火クラブ(西表直子会長)メンバーが参加。大工消防長は「昨年は過去最多30件の火災が発生。原因はうっかりミスなどのヒューマンエラーが多かった。市民に火器の取り扱い、火の用心を訴えたい」と述べた。
県消防協会八重山地区支部の田場由盛支部長は「支部としても消防の重要性を認識し、防火指導の強化など事業の推進に協力したい」とあいさつした。
その後、防火パレードを行い、各店舗や道行く人たちに「火の用心」を訴えた。
運動期間中は▽住宅用火災警報器の設置など住宅防火対策の推進▽防火対象物や危険施設への立ち入り検査▽幼児への防火指導|を重点目標に取り組む方針。
同本部によると、3日現在で3件の火災。昨年は1年間で30件発生、死者1人、負傷者1人。内訳は建物12件、船舶・車両7件、その他11件。建物のうち5件はコンロの消し忘れ。その他のうち9件は田畑への無断火入れが原因だった。損害額は359万6000円で過去最少。