石垣—香港路線を新規開設した格安航空会社の香港エクスプレス航空(本社・香港)が16日午後、南ぬ島石垣空港に初就航し、乗客172人が来島した。石垣への海外便就航は6社目。同社は10月末までの夏ダイヤで週2~3便の定期運航するほか、11月から3月末までの冬ダイヤは週2便で通年運航する方針。同社のチャールズ・ジョンソンゼネラルマネージャーは「小さな島々で自然やマリンレジャーなどの楽しみ方は魅力。通年運航で香港から多くの人々を送客したい」と意欲を示した。
エ社の石垣就航は東京や大阪、名古屋などに続いて国内で7都市目。機材はエアバスA320型機(180席)で運航。飛行時間は片道約2時間。価格は片道1万円前後だが、今後は同社独自の特別価格で片道1000円台の販売も行う。
夏ダイヤは、6月末まで木、日曜日の週2便。7月~10月末まで火、木、日曜日の週3便に増便。冬ダイヤは現在調整中。
初就航で訪れた乗客は香港人観光客をメーンに日本人客の姿もあり、9割は個人客で若年層が目立った。
空港国際線ターミナルビルでは市観光文化課や市観光交流協会の職員が乗客に石垣島観光をPRする記念品を配布した。
石垣から香港行きの初便に搭乗した市内川平に住む久道藤晃さん(63)は「香港では食べ物や夜景を楽しみたい。直行便は利便性が高く、価格が安ければ毎週行きたい」と喜んだ。
同協会の高倉大事務局長は「就航により、香港での誘客が強化できる。香港を経由した欧米人観光客の誘客も見据えたい」と新たな可能性に期待した。
同課の大嵩久美子局長は「大都市の香港に短時間で行けるのは大きい。長い通年運航に期待している」と歓迎した。