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事故死 今年3件目 イリオモテヤマネコ

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交通事故に遭って死亡したとみられるイリオモテヤマネコ=4日午後8時25分ごろ、クーラ川付近の県道(西表野生生物保護センター提供写真)

 【西表】4日午後7時56分ごろ、西表島北部のクーラ川付近の県道215号線で、国指定特別天然記念物のイリオモテヤマネコの成獣(オス)が死んでいるのがみつかった。西表野生生物保護センターは、発見時の状況などから交通事故死と判断した。今年に入って3件目。5カ月ですでに昨年1年間で死んだ件数と同数となっており、過去最多となった2013年の6件に達する恐れも。西表自然保護官事務所の相原百合保護官は「生き物が飛び出してきても安全に避けることができるよう、車やバイクのスピードを落とした運転をお願いしたい」と注意を促している。

 同センターによると、発見者から連絡を受けた職員が現場に駆けつけ個体を回収。上腕骨と肋骨(ろっこつ)が折れているのを確認した。個体は体重2720㌘、体長515㍉だった。

 4月から8月にかけてはヤマネコの出産・子育て時期。親子連れや子ネコが道路上に出没するようになるため、事故に遭いやすくなる。過去最多となった13年は5、6の2カ月で4件の事故死が発生した。

 同センターと竹富町自然環境課は2日、観光客が増えるゴールデンウイークに合わせ、上原港と仲間港でチラシを配布し、注意喚起を行っていた。

 同課の新盛勝一課長は「注意を呼び掛けているなかで交通事故が起きたのは非常に残念。観光客や地域住民に事故防止の周知を徹底していきたい」と話している。

 同センターでは、ヤマネコの目撃情報の多い場所での移動式看板の設置を継続するなどして注意を喚起していく考え。ヤマネコを目撃したり、事故に遭ったヤマネコを発見した場合は同センター(0980ー85ー5581)に連絡するよう呼び掛けている。


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