ことしの国政選挙から選挙権が18歳以上に引き下げられるのを前に、石垣市選挙管理委員会(辻野ヒロ子委員長)は6日午後、八重山商工高校(生徒数385人、真栄田義功校長)で選挙の模擬投開票を行い、全校生徒に選挙の流れを説明した。市選管によると、選挙権の引き下げで市内では約1000人の有権者が増える見込みとなっており、スムーズに投票ができるよう初めて模擬投開票を実施。生徒からは「政治が身近になる」「18歳は早い」などさまざまな感想があった。
生徒たちは模擬投票を前に、同選挙管理委員会の天久朝彦事務局長から過去の市長選や市議会議員選の投票率や有権者数などの推移について説明を受けた。インターネットによる選挙運動で違反になる事例も学んだ。
模擬投票では、石垣市でことし2月に行われた新庁舎建設位置を問う住民投票を再現。実際の機材と投票用紙を使用し、3年生の代表40人が投票を行った。
4月に誕生日を迎え、7月に予定されている参議院選で投票ができる下地達也君(18)は「(投票する)実感がない。自分の1票で変わると思うと責任を感じる。その日に予定がなければ行きたい」と話した。
川満ことねさん(17)は「20歳からだったので関係ないと思っていたが、政治が身近になった」、千田さくらさん(17)は「いいと思う。選挙に行って世の中に貢献したい」と1票の行使に前向き。
安里郁哉君(17)は「18歳は早いと思う。まだ世の中のことが分かっていないので選挙は行かないと思う」と話すなど、消極的な意見もあった。